【チンチラ】チンチラさんも糖尿病になることがあるんです②
2023.6.4 -[ハリネズミ]
人間も動物も、小さい時から性格って全然違うんだなと思う様になった獣医師youです
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
:筆者です。階段があるところは階段を使う…様にしたい。
ブログを執筆活動と呼んでいたら、他の人に「執筆活動(笑)」と言われていた。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。週5日出勤に昇格(降格)
今日は執筆活動(笑)はするのと聞いてくる。
ひょっとして発信元はここか。
:おたま。子育てマウント系幼児。プクプク4歳半児。
:アヒル先生。2歳児。プクプク系幼児2号。全てにおいて超絶反抗的。
:ドグーさん。いつでも何かで湿っている。ヨダレが多く、通った跡がわかる。0歳。
:立派なマザコンに育っている。
:色々と訳があってここに集まってしまった動物たち。
:いつまで経っても幼いままの病院犬:おこげ♀
同い年のワンちゃん達に煙たがられる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
先日、ドグーさんの誕生日がありました。
そこで曲が流れる絵本をもらいました。
上二人()も過去にもらったことがあり、しばらく遊んでいましたが…3秒ごとに曲を変えたり、とにかくボタンを連打する遊び方でした。
最後まで曲を聴くという頭はないのかと常々思っておりました
時は流れ、ドグーさんの番になったわけです。
(どうやって遊ぶんかな)と、朝の準備をしながら気にしていると…
なんと、最後まで曲が流れるではありませんか。
ようやく、曲は最後まで聴くものということがわかっている子が現れたと思っていたのですが…
お尻の下に絵本をひいて、たまたまボタンを押してしまっているだけでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「珍しい動物の珍しい病気」のお話。
チンチラの糖尿病
です。
齧歯類のチンチラのお話です。
あの動くモフモフの生き物のことです。
前回のお話はこちら
【チンチラ】チンチラさんも糖尿病になることがあるんです①
チンチラさんの糖尿病について基本的なことがわかったと思いますが、今回は診断の進め方について書いてみます。
読者の皆さんは、こんな検査や治療をするんだなぁ…と思いながら見ていただければ結構です。
○診断はそんなに難しくない
簡単に言えば、2つのものを見るだけ。
・血液検査で高血糖があること
・尿検査で糖分が出ていること
この2つが証明されれば糖尿病です。
その名の通り、尿に糖が出ている状態のことですからね。
さらに、重症度を調べるために
・尿にケトンが出ていないかもチェック
します。
ただ、大人しく採血させてくれるかどうかは別の話ですが…
○1回の検査で診断することなかれ
そうなんです。ここが注意しなくてはいけないところ。
前回もお話ししましたが、チンチラさんの血糖値は様々な原因で上がってしまいます。
特に、歯の病気や痛みによるストレスは要注意
何回か検査して、毎回高血糖と尿糖が出てくる場合に糖尿病と診断します。
○さて、治療は…
糖尿病って、犬では一般的にどの様に治療するかご存知ですか
ほとんどの場合、血糖値を下げてくれる「インスリン」というホルモンを毎日注射して血糖値を維持していく治療を行います。
ただ、治療に使われる「製剤のインスリン」はチンチラさんには効きすぎることがあるため、低血糖になるリスクが非常に高いです。
(つまり、この方法による治療は難しいのです。)
生き物は、高血糖ですぐに亡くなることは多くないのですが、低血糖は即座に命に関わることがあります。
○飲むタイプのお薬で治療をする
上で書いた低血糖のリスクがあることから、治療には飲み薬タイプのものを使用します。
グリベンクラミドというお薬ですが、血糖値を下げてくれるお薬です。
作用的には、インスリンを作っている細胞を刺激してインスリンをたくさん出させるものです。
つまり、インスリンを作る細胞が壊されてしまっている場合にはあまり効果がないということですね。
(状況によっては効かないということです)
また、常に危険が伴う治療だということも理解して欲しいです。
私個人としては、サプリメントを併用することもあります。
○もちろん、食事制限も重要
糖尿病といえば、食事制限ですよね(え、違う)
これまで楽しんできた場合には、特に仕方ないかなと思って取り組んでください。
・おやつや果物など、糖分を多く含むものは禁止
・太っている場合はダイエット
もしかしたら、これらを行うことでお薬をやめることが出来るかもしないと思ったら、取り組むしかないですよね
ということで、今回のお話は終了です。
糖尿病の原因がはっきりしている場合(不正咬合など)には、そちらの治療もしっかりやってくださいね
『時間が無い方はここを読めば完璧のコーナー』
・診断には、血液検査と尿検査が必要
・治療は危険を伴う
・基本的には飲み薬で治療する
・食事制限や、原因を調べることも重要
これで完璧ですね
ディープな話でしたね〜〜〜。
最後まで読んでくれた方はかなりマニアックな方です。
では、また来週
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
知らなきゃよかった生き物の不思議のコーナー
「カブトガニの○○○はドーナツ型をしている」
カブトガニってアレですよ、進化するとカブトプスになるやつ。(ならない)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜妻さんのひとりごと〜
湿気が出てきて、空気が重い日が出てきましたね
空気がスカッとした日が続くとテンション上がります。こんにちは、妻さんです。
保育園で同い年のお友達と話す機会が増え、
知識も増えてきたおたまちゃん
最近は私の服装を逐一チェックしてくれるようになりました。
「ママ、今日はお休みなの?お洋服似合ってるね!可愛いね!」
「…新しいお洋服だね。買ったの?」
「ママ、なんでそれ着てるの?」
などなど、割と厳しめなチェックが入ります。
先日、久しぶりにちょっとしたフリルの付いた服を着ていた私。
保育園から帰宅し早々、目敏く変化に気づいたおたまちゃん。
「なに、珍しいの着てるじゃん」
「ふ〜ん」
「あんまし似合わない…」
と…。
「なんか、ごめん…」
少し女感を出したら、嫌がられてしまいました
おたまちゃん受けを狙ったのにな〜。
今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございます
また、来週